19インチラックとは

19インチラックとは、機器類を複数、集中的に収容する為の規格化された筐体「キャビネット」のことです。

 

実は、この機器をラックに収納する発想は電話交換機に端を発しており、現在においても通信機器類の収容が大きな用途です。その他、工場の制御機器、業務用音響機器や映像機器、実験機器などなど産業界において、とても広く使われています。

 

また、近年ではコンピュータの発達とインターネットの普及に伴い、企業や学術研究機関、データセンターやコールセンターにおいて、コンピュータ機器、通信機器を収容する用途が増加しています。現在は、「DIYタイプ」といわれるものもあり現場まで配送、簡易組み立てが可能となったため、個人で設置する事も多いのです。

 

なぜ19インチラックと呼ばれるかといえば、機器取り付け用の支柱のネジの水平間隔が 「19インチ」と定められているからです。実は、日本でも同等なサイズのラックがJIS規格としてあり、これも19インチラックと通称されています。いずれも約483mm幅程度の機器を実装できるのです。19インチラックの耐震性の規格は、NEBS(Network Equipment Building Systems)により定められています。

 

価格的には、一般的に19インチラックを採用した製品は、それ以外の通常製品と比べて割高になる場合が多いのが現状です。これの理由は、ビジネス向けにプロ仕様の高機能・高スペックで作られている場合が多いことによります。また、企業向けの価格ということで、あえて高めの値段をつけて営業時での割引戦略は行われていません。19インチラックの「19インチ」という言葉の響きはとてもカッコ良いですよね♪